早咲きの桜が満開となっております。
いよいよ本格的な春到来といったところ、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
チュニジアから始まった中東の反政府デモは、中東各国に波及し混乱を深めております。今回の反政府デモの原因は民衆の政府に対する不満の鬱積にあることは明らかでしょうが、それを助長したのがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)だと言われております。このSNSというのは、インターネット上で人々が交流するサイトで、日本ではミクシーが有名ですが、世界的にはフェイスブックと呼ばれるサイトが有名です。利用者は自分の趣味などを登録しておき、共通の趣味を持った他の複数の利用者との関係を築きながら、情報の交換や共有のために利用します。このSNSによる仲間への呼びかけや口コミが、中東各国に反政府デモが一気に波及した一因となっているようです。
90年代初頭のベルリンの壁の崩壊から始まった東欧の共産主義国家が倒れた一因が、西側からのラジオやテレビの放送だと言われておりました。西側から流れてくる豊かな暮らしの情報と東側の民衆の置かれている状況に対する不満が爆発したのだと思います。国境に壁を設けても電波は国境を越えていきます。それが、現代ではインターネットで一個人が同一の目的を持っている人たちに情報を発信できるようなりました。今回の中東の一連の反政府デモは、現代社会の象徴的な現象です。王族や独裁的な指導者が支配している中東諸国で、民衆の高い失業率やインフレに対する不満はピークに達していたのだと思います。
かつての東欧のように、中東のイスラム諸国が民主的な国家として生まれ変わるのでしょうか。エジプトでは約30年間続いたムバラク政権が倒されましたが、全権は軍が掌握しても内閣はムバラク前大統領の時と同じシャフィク首相が率いており、内閣改造をしたにも関わらず依然として主要閣僚は留任するような状況です。大規模な抗議デモが現在でも起きているとのことですので、状況は流動的なのでしょう。しかし、時代が動きそうな予感のする今回の騒動は、今後も注視していかなければならないと思います。